コロナウィルス騒動顛末記 東京都民は地方へ行くな!!

新型コロナ対策で、県をまたいだ不要不急な移動の自粛が求められていますが、そんななか県外ナンバー車に対する誹謗中傷やあおり運転、クルマに傷をつけるなどの嫌がらせが問題となっています。仕事で来訪した人や移住したての人など、多くの人にとって恐ろしい事態となっていますが、すぐにできる自衛策はあるのでしょうか。
各地で県外ナンバーへの嫌がらせ多発 今できる対策は?
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全国的に県をまたいだ移動の自粛が叫ばれるなか、各地で県外ナンバー車の流入を規制する動きが広がっています。県職員が県外ナンバーの流入状況を調査したり、県境の道路や高速道路のSA/PAなどで検温への協力を呼び掛けたり、さまざまな対策がおこなわれている状況です。
 しかし、自治体がおこなうこのような規制とはまったく別の次元で、県外ナンバー車に対して誹謗中傷、煽り運転をする、クルマにキズを付けるなど、犯罪行為に等しい度の超えた嫌がらせも多発しています。県外ナンバー車のオーナーが出来る対策はあるのでしょうか。
 度を超えた嫌がらせが各地で起きているといわれていますが、そのなかのひとつに徳島県があります。2020年4月25日時点で、徳島県での感染者は5名と、岩手(0名)、鳥取(3名)に続いて全国3番目に少ないとされています。
 徳島県の飯泉知事はこの事実を記者会見で公表し、「都合でナンバープレートを変えていない人もおり、県外の方であっても誹謗中傷をしていいわけではない」と述べ、県民に冷静な対応をお願いしました。
 確かに不要不急で県をまたいで遊びに行っているクルマもいるでしょう。しかし、県外から仕事で来たクルマもいるでしょうし、単身赴任や進学などでその地域に在住し、ナンバーは自宅や実家のある場所のまま、というケースもありそうです。
 しかし、会社名が大きく入っているなど、誰が見ても社用車という場合は遊びではないことが分かりますが、それ以外は、引っ越してきてまだナンバーを変えていない県内在住者なのか、よそから遊びに来ているだけなのか、なかなか見分けるのが難しいでしょう。
 そこで、自衛策のひとつとして各地で販売が開始されているのが、県内在住者であることをアピールするステッカーや、マグネットシールです。
 都道府県のイラストや英文表記を入れ込んだステッカーや、単に「県内在住者です」としたもの。同じデザインで「●●県」の部分を変えて販売されているものもあります
 看板製作やステッカー製作の専門業者である株式会社アートプランニング(本社:長野県松本市)に同社が販売しているものについて聞くと、「電話注文またはメルカリでも販売しており、入金が確認でき次第即日発送します。注文は長野県がやはり多いですが、茨城県、愛知県、徳島県など全国からいただいています」ということです。
 同社製のステッカーは専門業者ゆえの技術を活かし、防水加工をはじめ、高品質での仕上がりになっているそうですが、このステッカーに関しては「コロナが早く終息し、使用が短期間であることを願ってほどほどの耐久性にしてあります」とのことでした。
 ちなみに、粘着タイプのステッカーすべてにいえることですが、塗装面が傷んでいる古いクルマのボディにはると、剥がす際にクリア層が一緒にはがれる恐れがあります。塗装面に貼るのが心配であればリアウィンドウやサイドウィンドウなどに貼るのが安心です。
 なお、フロントガラス、助手席・運転席の窓には車検ステッカーなど法的に認められたもの以外、何も貼ってはいけないことになっています。
今なお他県ナンバー狩りの被害は止まない
 2020年5月25日に東京、埼玉、神奈川、千葉、北海道に発出されていた緊急事態宣言が解除され、これで全国すべての都道府県において、緊急事態宣言が解除されたことになる。 “WITHコロナ”などと言われるように、今後も新型コロナウイルスへの感染予防を強く意識したウイルスとの共生が続くが、営業自粛していた施設や商業施設の再開などもあり、街には徐々に活気が戻ってきている。とはいっても、いまだに都道府県境を超える不要不急な移動への自粛要請は続いているため、いまでも各地で“他県ナンバー狩り”の被害が相次いでいる。
東京隣接県に居住するAさんは、居住県以外の仕事先(やはり東京隣接県)へ移動する際、居住していない県にある有料道路のサービスエリアで、自分のクルマが他県ナンバー狩りにあおうとする瞬間を目撃したとのこと。「駐車スペースにクルマを停め、離れて用事を済ませ戻るとき、自分のクルマまであとわずかというところで明らかに不審な男性3人が私のクルマに近寄っていました。よく見るとカギのようなものを握っていて、まさに傷をつけようとしていました。慌てて近寄り『何か用ですか?』と声をかけたら、『なんだ仕事か』と吐き捨てて立ち去っていきました」とのこと。
越境の際はリスクを理解し自衛すべき
 Aさんは会社支給の業務用ジャンパーを着ていたので、3人組も仕事での来県と判断して他県ナンバー狩りをやめたようである。Aさんによると、他県の出先で聞いたところでは、いまだに他県ナンバー車へ卵を投げつけたり、走行中の車両、また歩道橋からの投石など、他県ナンバー狩り行為は後を絶たないとのことであった。「『他県からきて、地元に新型コロナウイルスをまき散らされるのではないか』という不安があるのはわかりますが、他県ナンバー狩りが肯定される理由にはなりません」
他県ナンバー狩り
 自家用車を使って仕事で県境を超えるひとのなかには、車体にテープを貼り、そのテープにマジックによる手書きで会社名や、「仕事で来県しています」といったメッセージを書いたりして自衛しているケースが多いとのこと。行政当局も「とりあえず目立つようにアピールして欲しい」とするしか、他県ナンバー狩りへの対策がないのが現状のようだ。
 他県への不要不急の移動については自粛要請、つまり“お願いベース”なので、法的拘束力はない。「自分ぐらいだけならいいよね」などと軽い気持ちで、観光目的などで県をまたいで移動しようとするひともいるかもしれないが、他県ナンバー狩りに遭遇するリスクがいまだに高い事だけはくれぐれも覚悟しておいて欲しい。

コロナウィルス騒動顛末記

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