コロナウイルス騒動顛末記 バイデ副大統領候補者「カマラ・ハリス」とは?

コロナウイルス感染が世界で一番多い
アメリカ大統領選挙本選が後3カ月に迫った
アメリカ民主党大会がミルウォーキーで開催される、コロナウイルス感染拡大の為オンラインで行われる。現在世論調査で現職の共和党トランプ大統領をリードする、バイデン民主党党大統領候補だが…
痴呆症の疑いが取り沙汰されているが…
米国史上、最高齢のアメリカ大統領は誕生は
果たして現実のものとなるのか?
そして、過去3人の正副大統領候補が届かなかったホワイトハウス硝子の天井に挑む
民主党副大統領候補であるカマラハリス上院議員は??

バイデンが民主党の副大統領候補に指名したカマラ・ハリスは、たとえ今年トランプが再選しても2024年には大統領になる

パトリック・ハーラン氏
Newsweekより
民主党寄りからの視点

史上初! 黒人女性が米大統領に!
そんな見出しが4年と3カ月後に、世界中の新聞一面を飾るだろう。と、世界一速い2024年大統領選挙の結果予測をしよう。つまり、今年ではなく、次期大統領選挙でのカマラ・ハリスの当選に賭けよう!
もちろん、お金は賭けられないから、万が一予測が外れてしまった場合、罰としてこのコラムを、結果を反映するように書き直すことにする!
民主党の大統領候補に内定しているジョー・バイデン前副大統領が副大統領候補に大抜擢したのがハリス上院議員。この人選自体には全く驚かない。多くの解説者もそうだが、僕は前から複数のメディアを通してそれを予測してきた。バイデンは副大統領候補を女性にすると公言していたし、BLM(=Black Lives Matter 黒人の命も大事)運動が広まる中、黒人を選ぶ圧力も高まっていた。スーザン・ライス元国連大使など優秀な人材は他にもいたが、一般的な読みとしてはハリスが最有力候補だった。バイデンが必要としているものを備えているから。
バイデンは何を必要としているだろう?

史上初の黒人女性大統領?
まず、バイデンは77歳。(犬に換算すると11歳かな?)。当選したら史上最年長の大統領になるので、まず間違いなく必要なのは......いや、介護ではない。アメリカのコメディアンはそう落としそうだが。必要なのは主に3つ:活発に選挙運動ができ、勝利に貢献できること。当選後、万が一のことがあった時にすぐ大統領に就任できること。そして4年後、バイデンが引退するとしても、民主党の大統領として後継ぎができること。
1つ目は間違いない。なんといっても、言い間違いや失言が目立つバイデンと違って、元検察官のハリスは話が上手。選挙運動中はこのコミュニケーション力が大きな武器になる。去年の民主党大統領候補の討論会で、まだ対立していたバイデンを舌鋒鋭く攻撃したのが記憶に新しいが、現政権への批判にもその話術を有効に発揮できるはず。特に、トランプ大統領の、女性を蔑視する人種差別的な考え方を明白にするためには、黒人女性であるハリスは世界で2番目に適した人かもしれない。ちなみに気になる、トランプの醜い思想を世界で一番うまく露呈できる人はというと......トランプ本人だ。
2つ目の、すぐ大統領になれるという点も問題ないでしょう。検事の後にカリフォルニア州の司法長官を6年、連邦上院議員を4年近く務めてはいるけど、少し経験が浅いという人もいるだろう。特に、大統領になるには「プロレスのプロデュース」や「テレビのリアリティー番組への出演」、裁判所から賠償金の支払い命令や解散の指導を食らうような「『詐欺大学』や『詐欺慈善団体』の経営」などの経歴を求める人は納得しないでしょう。そんな厳しい条件を求める彼らは満点のトランプに投票するしかない。
そして3つ目は、4年後に大統領になれること。これはもちろん、現時点ではなんとも言えない。今見えているものも、見えていないものも含めてアメリカが直面する課題にバイデン政権はどう対応するのかがわからない。そんななか、ハリス副大統領の働きがどう評価されるかも。さらに、史上初の黒人大統領(オバマ)と同じように史上初の黒人女性の副大統領にも大きな反発が起きるのかも。不確定要素が多すぎて、予測できない。
いや、できる! 2024年の大統領選挙にカマラ・ハリスが当選する!
その結果につながるシナリオ2つがすぐ思い浮かぶ。
まず、バイデン大統領就任後、早い段階でコロナのワクチンができることでパンデミックが収束する。冷え切った経済の反動でちょうど2024年には好景気になる。アメリカは保護貿易策を取りやめ、国際社会のリーダーとして世界の協調を取り戻す。国民は大喜びで、その恩恵を受けるのはバイデン政権。ハリス副大統領が大統領に!
もう一つのシナリオでは、ワクチン開発が失敗し、コロナの感染拡大が続く。世界経済の低迷も長引き、財政崩壊する国も現れる。米国の孤立と米中の貿易戦争がますます深まり、国際情勢がさらに悪化する。ちょうど2024年に国民の堪忍袋の緒が切れ、爆発的な怒りの矛先が向かうのは......2020年に再選したトランプ大統領! そして、選挙で対抗馬のハリスが大統領に!
ということで、バイデン政権の成功、第2次トランプ政権の失敗。どちらになっても結果は一緒。だから、僕は自信を持ち、思い切ってハリスの当選を予測する。


渡瀬裕哉氏 
Newsweekより引用
共和党寄りからの視点
──初の黒人女性副大統領候補者として注目を集めているが......
バイデンの副大統領候補者「カマラ・ハリス」選択の死角
バイデンの選択の意図は......
バイデン元副大統領が自らの大統領選挙のランニングパートナーとして、「カマラ・ハリス」上院議員を選択した。同人事が発表されて以来、メディアでは初の黒人女性副大統領候補者として持ち上げる報道ばかりだ。
【写真特集】セクシー女優から受付嬢まで、トランプの性スキャンダル美女たち
一見するとハリスという選択がバイデン陣営に勢いをもたらすかのように錯覚してしまうが、筆者はこの選択は「可もなく不可もない」選択、むしろ「バイデン陣営の慢心」がもたらした選択と見ている。
■ カマラ・ハリスの強みとは
カマラ・ハリスが選ばれた理由のメインは、彼女のアイデンティティによるものだろう。インド系・ジャマイカ系のハーフであり、2016年大統領選挙でヒラリーが黒人からの票を失って敗北したことに対する反省が生かされている。また、バイデンの女性スキャンダルを打ち消すためにも女性副大統領候補者は絶対条件であった。そして、彼女のカリフォルニア州司法長の経験は、現在の黒人殺害事件に対する抗議運動に端を発する混乱状況を収拾するための警察改革の面からも注目されるキャリアだ。
しかし、率直に言って、カマラ・ハリスの強みとはこの程度のものであり、2020年大統領選挙を乗り切るため、必要な最低限の素養を持った人物であるに過ぎない。民主党が当初想定していた候補者条件のラインをクリアする選択ではあるものの、彼女の共和党側に大きく切り込む力や左派を強烈に動員できる力には疑問符がつく。
カマラ・ハリス自体は前述の通り黒人ではあるものの、父は大学の経済学者、母はがんの研究者であり、エスタブリッシュメントの家庭の生まれだ。そして、その夫もユダヤ系の裕福な弁護士である。投票履歴などは民主党リベラルに忠実な履歴は持つものの、左派系からのカリスマ的な支持を集められる人物ではない。
また、上院議員経験はあるものの、任期1期目の途上に過ぎず、外交・安全保障に関する知見が十分にあるわけでもない。仮にバイデンが何らかの形で大統領職を退く場合になった際、その職務を代行できる能力が十分にあると証明できておらず、副大統領の職を任せるのは明らかに過剰評価だろう。その明快なキャラクターは切れ味はあるかもしれないが、見方によってはヒラリーと同じ嫌味が漂うところもある。
■ 現在の優勢と党内事情を両立させる守りの選択を選んだ
バイデンが幾多の有色人種候補者の中からハリスを選んだのは、それが党内の雰囲気として政治的に無理をせずに選べる候補者だったからだろう。実際、バイデン選対の幹部にも予備選終了直後から元ハリス選対幹部が加わっていたことからもあり、カマラ・ハリス副大統領候補者推しは一定のコンセンサスがあったように目されている。
共和党の穏健支持者に切り込める可能性があったバス下院議員やダックワース上院議員などの選択肢を選ばず、自らが弱いラテン系の支持を固めるグレシャム・ニューメキシコ州知事なども選択しなかった。外交・安全保障経験があるスーザン・ライスよりも資金集めなどで役に立つカリフォルニア州選出上院議員であるハリスを選んだのも党内事情に配慮した判断だろう。
つまり、現状のトランプ陣営の混乱状況に鑑み、バイデン陣営は政治的な無理を行うことなく、民主系エスブリッシュメントで固める選択がカマラ・ハリスだと言える。簡単に言うと、トランプ陣営の選挙能力を舐めており、現状以上の攻めを求める選択ではなく、現在の優勢と党内事情を両立させる守りの選択を選んだのだ。
■ トランプ陣営にとっては対抗策が定まった
トランプ陣営にとっては、カマラ・ハリスという選択は、バイデン陣営の予想外の伸びしろが事実上なくなったことで、選挙戦の逆襲のための目標点がある程度定まる状態になったことを意味する。しかも、彼女は本命とされてきたことから、カマラ・ハリスに対する対抗策の準備は十分にされてきていることは間違いない。今後のトランプ陣営のネガティブ・キャンペーンの展開などは注目に値する。
選挙は最後の一手まで攻め続けることが大事であり、バイデンの今回の副大統領候補者選びはトランプとの選挙戦以外の党内事情などの不純物な要素が見え隠れしており、後々にバイデンの敗着の一手であったとされる可能性も十分にあるだろう。

コロナウィルス騒動顛末記

日本の不条理とインサイダー情報をお伝えしますな。

0コメント

  • 1000 / 1000