コロナウィルス騒動顛末記 GO TO キャンペーン考察#8


今回、いちばんかわいそうなのは?

もっともかわいそうなのは都内、そして熱海、箱根、日光、軽井沢といった関東の観光地の旅館でしょう。

京都だと、東京のお客さんがいなくても、関西、その他地域からの旅行客だけで賑わうことができます。
が、関東圏の観光地はその大半が首都圏の客です。しかも「高い宿」に止まってくれるのは、やはり東京在住の人です。
また、地方からの観光客が期待できなくなった都内ホテル等の打撃も甚大です。
実質的には東京に遊びに来る人でも、宿泊地だけは横浜や千葉の浦安など、他県のホテルを利用するようになるでしょう。
このため今回は「首都圏にある有名観光地の旅館やホテル」が「集中的に損害を引き受ける」ことになったと思います。

もうひとつ「めちゃくちゃかわいそう」なのは、旅行会社です。
こんなコロコロとルールを(しかも直前に!)変えられたら事務がもたないし、今後は、客の住所や年齢を公的な書類で確認するなど、新たな事務負担も生じます。
すでに JTBでさえ「冬のボーナスはゼロ」とか報じられているなか、小さな旅行会社では、今後は倒産も増えてくるかもしれません。
あと、豪雨に見舞われて、キャンペーンが実施されても観光客を受け入れられない九州の観光地や、米軍基地内の感染拡大で観光地としてのイメージが傷つきかねない沖縄もかわいそう。
もちろん、キャンペーンが適用になるとわかって、ここ1週間の間に「キャンセル不可条件で、高い旅館(や、そこに行くまでの飛行機など)を予約してしまった人」もかわいそうではありますが、まあ、こちらは仕方ないかな。

コロナウィルス騒動顛末記

日本の不条理とインサイダー情報をお伝えしますな。

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